災害への備え

最近、また地震が増えてきたなと感じます。八丈島近海での地震が続いたと思ったら、今度は新島近海…震源地がどんどん近付いてきていますが、そんな中、つい先日には都内近郊では緊急地震速報が鳴るような地震が久々に発生しました。地震に被災すると情報源の入手というのが重要になってきます。
2011年3月11日に発生した東日本大震災。私はその時は新宿の職場にいました。接客業をしていたのですが、駅は閉鎖され職場も閉鎖され、館内で帰宅困難者として待機していたときの話。テレビがある休憩室は人でパンパンで情報の入手が大変でした。夜遅くに新宿から池袋まで確かJRが動いて、池袋から板橋まで歩いて帰ったような気がします。どう帰ったか記憶が曖昧ですが…。当時はiPhoneとガラケーの2台持ちをしていました。F-07Bです。ワンセグでニュースを見ながら歩き、道中のコンビニからは商品が消え、大渋滞の道路を脇目にトボトボと歩いたのを覚えています。

私はこの経験から、ワンセグを搭載したガラケーは必ず持ち歩くようになりました。出先で地震に遭遇する確率というのは決して低くないと思い、そして、そうした場合に状況を知る術があるとないとでは気の持ちようが段違いだなと思ったからです。地震などでインフラにダメージが発生した場合、インターネット回線はかなり逼迫するでしょう。特に携帯電話のアンテナ設備がダメージを受けるとそもそも手持ちのスマホやガラケーは電波を掴まなくなります。そうなった場合、やはりチューナーを搭載した機器というのは強いなと。インターネットに頼らず、直接電波を受信する機能を搭載しているというのは災害時に強い。FMラジオでも良いのですが、個人的には東日本大震災の時のワンセグのありがたみを感じた経験が強く残っているので、どうしてもワンセグに拘ってしまいます。

現在はF-03Lが稼働しており、予備機が1台、さらに903KCを所持しています。ガラケーですので電池持ちも良く、さらにガラケーの良いところはバッテリー交換式なところです。予備の電池パックがあれば、3週間くらいは電源が持ちます。仕事中もプライベートでも常にガラケーを持ち歩くようになったのは、この東日本大震災以降でした。

ところが近年発売される様々なスマホやガラケーからワンセグが消え去っていっています。NHKが受信料で難癖を付けたからとか、開発会社の経営難、収支悪化のシワ寄せとして機能を削減しているとか、いろいろ囁かれていますが個人的にはやはり災害時のライフラインの1つになると考えるとワンセグは残してほしい機能だなぁって思います。10年くらい前まではいろいろな機器がワンセグを搭載していました。SONYとかは挑戦的な商品をたくさん出していたと思います。ワンセグが見れるラジオ、XDV-G200とかその筆頭だったと思います。ウォークマン系ではNW-A910とか、NW-X1060とかですね。ガラケーからもワンセグは消えてしまい、F-03Lの後継機はワンセグ非搭載になってしまいました。悲しいですね。

そんな中、災害時の情報収集という観点に焦点を当ててみると、やはりラジオは有力だということで色々と調べていたらラジスマという存在を知りました。インターネットラジオとFMラジオのハイブリッドラジオです。インターネットラジオとしてradikoが使え、インターネットが使えない時は普通にFM電波を受信しFMラジオが聴けるという代物です。さて、ではそんなラジスマ機能搭載のモバイル機器はどんなのがあるのでしょうか。ラジスマの公式サイトによると、2023年現在21機種のスマホがラインナップされているようです。全部スマホというのが時代の流れというか…災害への備えで電池パックが取り外せないスマホがはたしてどれだけ備えになるのか、そして電池の持続力があるのかというツッコミたい気持ちは抑えて、個人的にこれは大事かなと感じる機能やスペックを搭載しつつ、ラジスマも搭載している機種があるのか調べて見ました。

まず、やはりワンセグです。ラジオの話をしているのに映像が1位にくるという本末転倒な気もしますが、何はともあれワンセグです(笑)
次にバッテリー容量が大きいこと。電池パックが取り外せないということは、搭載しているバッテリーの容量に比例して待機時間は延びます。(厳密に言うと違いますが今回は分かりやすく、そうします)
次が防水防塵であること。外出先での地震遭遇は屋外である場合も想定し、ないよりはあったほうがいいよねというスペックです。
次がGPSです。見知らぬ土地で被災した場合、地図を見ることがあると想定し、周辺の地理状況を確認するのにGPSはあったほうがいいかなと。(地図を見るのにインターネット回線使うやんけという矛盾した状況ではありますが…)

では、これらを満たすラジスマ機種はどんなものがあるでしょう。21機種もあったラジスマ機種ですが、ワンセグ搭載というだけで一気にF-42A、かんたんスマホ2、F-01Lの3機種まで減ります。うーん、ファッキンNHK(違うか)
この3機種をそれでは比較してみましょう。

F-42Aかんたんスマホ2F-01L
ワンセグ
バッテリー2,110mAh3,300mAh2,110mAh
防水/防塵IPX5・IPX8 / IP6XIPX5・IPX8 / IP6XIPX5・IPX8 / IP6X
GPS
ラジスマ機種比較表

これは困りましたね…。ほぼ横並びじゃないですか。機種選びからすると、F-42Aとかんたんスマホ2の2択になると思います。F-01L選ぶなら新しいほうのF-42Aを選ぶかなって気がするのと、F-01LにないMIL-STD-810Gに準拠しているF-42A強いみたいな。それでいったら、かんたんスマホ2もMIL-STD-810G準拠してるんですけどね。耐衝撃という項目で。
バッテリーで比較するとかんたんスマホ2が最大容量搭載しており、バッテリーだけ考えるとコレ1択になります。単純比較は難しいですが、公称の待ち受け時間を比較すると、F-42Aは410時間、かんたんスマホ2は690時間と単純に300時間くらい差があります。この差は大きい。ワンセグの連続視聴時間はF-42Aが約710分を公称しています。約11時間ですね。かんたんスマホ2の連続視聴時間は見当たりませんでしたが、バッテリー容量を考えるとF-42Aよりかはもうちょっと長いんじゃないかなと予想します。ワンセグを見る視聴する際のアンテナですが、F-42Aはアンテナロッドを内蔵していますが、かんたんスマホ2はイヤホンジャックにアンテナケーブルを挿す必要があるみたいです。うーん、一長一短。だがしかし、単純比較するとかんたんスマホ2が優勝かなぁ。

という訳で、スマホ時代の災害への備えとして持つべきスマホは…かんたんスマホ2に決定!あとはバッテリー問題ですが、乾電池で充電できる外付けバッテリーを用意しておけば良いかなと思います。

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