ITリテラシーとは

その画像、家族に見せられますか　高2は「自画撮り」の危険を訴える

このニュースを読んで、若者のITリテラシーの低さは問題だなぁと。少し前にiモードの話を投稿した時に触れたけど、今の若い子たちって生まれた時からインターネットが当たり前にあって、スマートフォンを当たり前に使っているという状況が、このITリテラシーの低さを露呈してるよなーと思うわけです。
私みたいなオジサン、インターネット黎明期を過ごしてきた世代って、インターネットの怖さを体験して学んでいったってフシが強いと思う。例えばですよ。とある某掲示板でエロ画像として貼られたリンクがブラクラだったとか普通にあった訳ですよ。エロ画像まとめでアップロードされたZIPファイルダウンロードしたら、偽装ファイルで解凍してると思ったらexeファイル実行してたとか、そういうの。

で、そういうのを踏んだ時にどう対処するかを自分で解決してきた訳です。どう防ぐか、踏んだらどうするか、これを実際に体験して学んできた層が子供を育てているはずなのに、その子供たちはインターネットが当たり前にあって、スマートフォンが当たり前の世界で、画面の向こう側がどういう世界なのか理解しないまま使ってるんだなーってのが怖いんですよ。
裸の画像要求されて、そもそも何で送るという判断になるのか、頭の中でどういうifをしたらthenになるのか分からない。普通なら、if 裸の画像を求められる then 送る else 送らないの二択に対して、送らないってなぜならないのか。

ニュース記事の中でも、母親が下着を作る仕事をしてるから手伝ってと言われて…とかあるけど、リアルで繋がりがない、本名も知らない誰かに恥ずかしい写真を送れる神経が理解できない。だけど、世の中にはそういう写真や動画で溢れてるのも事実で、例えばツイッターの動画ダウンローダーサイトとか行くと、俗に言うハメ撮り動画がわんさか出てくる訳です。大概、そういう動画は男が撮影してる動画だから、女の子の顔はそのまま映るし、局部もノーモザイクでセックスしてる動画が拡散されているのが現実で、女の子はどういうつもりで動画撮影を許したのか…。気分が盛り上がってというのもあるかも知れないし、付き合ってる相手がオナニーのオカズに撮らせてよとか言って盛り上がった気分でOKしたのかも知れないけど、消えないデジタルタトゥーが残るってのを理解してないんだなって。
インターネットはちゃんとした使い方をすれば、とても便利な仕組みだけど、使い方を間違えるとどうなるかを理解している人が若い人でどれだけいるのか…。

さっきちょっと出た某掲示板で、今はそこまでじゃないだろうけど、数年前までは炎上した人ってインターネットの使い方を間違えてて自ら沼にハマっていく感じがした。
例えば、スマートフォン初期、GPSを使った出会い系アプリがたくさん出始めた頃、掲示板で女子高生に成りすまして出会い厨釣ろうぜとかあったんですね。で、そのアプリで高校教師ですって人が現れて、高校教師がJK抱こうとしてる！援交だ！とかって炎上したんですよ。相手の素性も定かじゃないのに、自ら身分を明かして、しかもそれを証明するために高校教師としての身分証まで見せてしまうという…とか。成りすますこちら側は、女の子の写真から何から何まで、インターネットで検索して出てきた画像とかを使っていたので、ちょっと調べれば本人じゃないやんって分かるのに釣られたという。
有名どころだと、とんかつ和幸の店長が街中で女の子に精子ぶっかけるっていう動画をツイッターにアップしてて、これが某掲示板で炎上して特定祭りになったり。これもツイッター遡ってみると、動画や写真がたくさんアップロードされてて、写真から撮影場所特定したりとかで個人が特定されて…逮捕まで至ったてのもあった。

写真にはExifという撮影情報が記録されているけど、昔はこのExifって消えないまま、つまり自宅近辺のGPS情報が残ったままインターネットにアップロードされてる状態なことが度々あったり、Exifは消えてるけど特徴的な建物とかが写っていて場所が特定されるとか。
これは最近で言うと、自宅から撮った事故現場の写真が原因で、自宅が特定されるとかあった。消防車が1台写ってるだけで特定されてた気がする。

インスタグラムとかSNSは便利だし、名前も素性も知らない、”共通の趣味趣向”を持った人とすぐ仲良くなれるけど、危険とは紙一重なのをもっとちゃんと教えるべきだと思う。