「iモード」とは何だったのか その本質と功績、iPhoneに駆逐された理由
このニュースを読んで懐かしさがこみ上げてきたので、記事にしてみようと思う。
私が人生で初めて携帯電話を持ったのは中学3年の卒業間近の頃、高校進学するにあたって親との連絡用にと買い与えられたのが、docomoのケータイでした。当時、確かi-modeケータイが出始めて1年が経ったか経たないかみたいな頃だったと思います。
当時は、確かiモードメールの送受信に全角250文字という制限があって、半角カタカナでメールのやり取りをしていた記憶があります。全角で「今日遊べる?」と打つより、「キョウアソベル?」と打つほうが文字数が少ないので一度に送れる文章の長さが変わるんですよね。あの頃は画面のバックライトも緑しかないような中、一部機種でオレンジ色にも光る、2色点灯画面はけっこう珍しがられたように思います。あと光るアンテナw
高校進学してしばらくして、これまでのmovaとは異なる、高機種、FOMAが誕生してみんな一斉にFOMAに移っていったような記憶が…。FOMAの前にJ-PHONEがカメラ付きケータイを初めて販売していて、これが高校生の間では爆発的な人気を誇ったんですよ。
当時のケータイにはカメラなんてそもそも付いてなくて、J-PHONEが販売したJ-SH04というケータイに初めてカメラが搭載されて、J-PHONE同士で写真が送れるようになって、これがいわゆる写メールとして学生たちの間で人気だったんです。今でいう、写メしてっていうのは、ここからきてるんですよ…懐かしい。。このJ-SH04の爆発的ヒットによって、docomoとauもカメラ付きケータイをどんどん市場に投入し出して、そこからケータイカメラ画素戦争は始まる訳ですが…時代はスマートフォンになった今でもカメラの画素数競争みたいなのは続いていますね。
中学、高校の頃のケータイは楽しかったなぁ…。着信音も3和音→16和音→32和音と段々できる幅が広がっていって、自作の着信音とか作っている人がいたり、着メロ本とかたくさん販売されてた時代でした。
FOMAでは当時、iモードメールで裏技を使うと文字が点滅したり、動いたりするってのがあって、これが後のデコメールに繋がっていく訳ですが、当時誰も出来なかった文字点滅とかしてメール送るとめちゃくちゃモテたんよ…どうやるの!?みたいなねw確かiモード向けのHTMLをメール本文に打ち込んでメールを送信すると、受信したFOMAはHTMLを元に指示された内容でメールを表示するから、文字が点滅したり、文字の色が変わったりして珍しがられた。で、この文字装飾を簡単に誰でも出来るようにしたのがデコメールとして標準搭載されるようになって…本当、時代の変化を感じる日々でした。
そもそもmova販売の前、世間ではポケベルがめちゃくちゃ流行ってました。中学生当時、ポケベル持ってた人はめちゃくちゃモテてたよ。(なんかさっきからモテるモテないしか言ってないなw)
あの頃の携帯電話はキャリア同士の壁も厚くて、絵文字は同じキャリア同士でしか表示されないような仕様でした。同じニッコリ絵文字でもキャリアによって文字コードが違ったんでしょう。
例えば、docomoのニッコリ絵文字はA01という文字コードで、J-PHONEではニッコリ絵文字はB09という文字コードだった場合、docomoからJ-PHONEに絵文字を送ると文字コードが異なるので表示する絵文字がないってなるんだと思います。
現在では恐らく、文字コードが同じか、変換表みたいなのがあって受信したデータを自社の文字コードと照らし合わせて表示できるようになってるんじゃないかな。
当時はケータイの進化が楽しみな時間が流れてたなぁ…。今ではスマートフォンが主流になったけど、デザインも性能も似たり寄ったりじゃない。あの頃はデザインにも特徴があって、操作感も違えば性能も違うと、いろいろ選べる時代だった。懐かしいなぁ。
ダイヤルアップ接続とかもこの頃だったような気がする。高校生になってから、プログラミングをするようになって、確か親にノートパソコンを買ってもらったんだけど、今思うと凄い高いもの買ってもらったんだな…。ノートパソコンにAirH”を挿して、ダイヤルアップでインターネットに接続して、レンタルサーバーにFTPで繋いでホームページとか作ってた。
当時のインターネット回線の速度って128kbpsとか256kbpsとかなんですよ。今じゃ考えられない通信速度ですよね。スマートフォンでギガ使い切ったりとかして速度制限かかるとメチャクチャ遅くなるじゃないですか。あの速度が当時のマックス速度ですから…。それだけ豊かになったというか、情報量が増えたんだなぁって感じます。
あの当時はインターネットからソフトをダウンロードするだけでも何時間とかかかるなんて普通で、ダウンロードソフトがめちゃくちゃいろいろ出ていた気がする。画像とか表示するのも、ちょっと画質が良い画像表示しようもんなら、上から1行ずつ画像が表示されていくなんてザラで、エロ画像開いたのに画像開ききったらビックリ画像に切り替わるとかたくさんあった。ブラウザクラッシャーもたくさんあったのよ。イタズラサイトに引っ掛かろうもんなら、タブが開きまくって閉じられないとか、エロサイト巡ってたら画面に、登録しました!あなたのIPアドレスは何々で、ブラウザはこれ、Windowsを使っていますね!とか表示されて、いついつまでにいくら入金してください!とか普通にあったんだよ。まぁコレ、スマートフォンになった今でもあるんだけどさ。
インターネットの仕組みを良く知らない人からすると、マジでビビる内容だよね。え?俺の情報バレてんの?みたいな。自分はホームページ運用してたから、アクセス解析でIPアドレスとか、ブラウザの種類、どこから来たかとか、OSは何使ってるかなんて普通に分かるから、特にビビりもしなかったけど、そういう知識がない人からすると焦って払っちゃう、だからスマートフォン時代の今でも同じ詐欺サイトって減らないんだけど。スマートフォンでエロサイト巡りしてて画面にそういうのが出ても無視で大丈夫ですから。慌てずに機内モードとかにしてタブ閉じれば問題ないですから。
今の若い人たちって生まれた時からスマートフォンが当たり前にあって、当たり前のようにインターネットに繋げちゃうから、ITリテラシー低いままインターネットの世界に飛び込んでるから怖いなと思うよ。なーんて、このニュース記事を読んで思ったことを書き連ねてみました。
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